漆喰コラム

漆喰のメリット・デメリットを知ろう!

カテゴリー: なるほど漆喰

ご自宅を漆喰の壁に塗り替えたいとお考えの方が増えています。真っ白な壁をはじめ、ヨーロッパ調の凹凸感ある漆喰壁は自然な雰囲気を表現し、暮らしを素敵に演出してくれます。

漆喰の壁にはもちろんメリットがたくさんありますが、デメリットや注意すべきポイントもあります。ここでは漆喰の特徴について、お伝えいたします。

漆喰のメリット:手軽にお手入れできる壁

張替やメンテナンスのコスト

日本の現代住宅では、ビニールクロスを貼って壁を仕上げることが一般的です。ビニールクロスは低コストや工期の短縮といった長所があり、低価格で、施工することができます。ただし、経年劣化が進みやすく、定期的に張り替えなどを行わなければなりません。

一方漆喰の場合、長時間経過してもほとんど見た目の変化がありません。最初に塗った際のきれいな状態を長時間キープできます。漆喰は消石灰を主原料にしていて、静電気をため込まない性質を持っています。そのため、ほこりやゴミなどが付着しにくいのも特長のひとつです。

また、小さなお子様のいる家庭の場合、壁に落書きして汚してしまうのではないかと心配に思う方もいるかと思います。ビニールクロスの場合、その部分を張り替えないといけません。しかし漆喰の壁であれば、落書きした上から薄く漆喰を上塗りすれば、きれいにできます。ビニールクロスの張り替えと比較すると、簡単な作業で落書きを消すことができます。ちなみにちょっとした汚れであれば、自宅にある消しゴムを使ってきれいに消せます。このようにメンテナンスしやすいところが漆喰のメリットです。

漆喰のメリット:優れた調湿効果

漆喰のメリットの中でも特筆すべきなのが調湿作用です。漆喰はよく「呼吸する壁」といわれます。これは、湿度の高い状態だと余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出するという、湿度調整の機能を持っているためです。

漆喰には細かな穴がたくさん開いています。この多孔質な表面で湿気をコントロールします。梅雨時期など湿気の高い状態でもお部屋の中は快適で、カビやダニなどの発生を抑制する効果が期待できます。年間を通じて快適な湿度に調節してくれるのが漆喰です。

漆喰のメリット:耐火性に優れる

漆喰は燃えにくい素材であるところもメリットです。不燃材料として建築基準法の中でも認められています。もしもお部屋で失火したとしても、火がお部屋の中全体に燃え広がりづらい特性を持っています。防火対策という意味でも、漆喰はおすすめです。

ビニールクロスは化学物質で作られているため、万が一燃えてしまった場合、有毒ガスの発生する可能性があります。一方自然素材である漆喰の場合、火事で壁が万が一燃えたとしても、有毒ガスの発生する可能性は極めて低いと言えるでしょう。漆喰にはこのようなメリットもございます。

漆喰のメリット・デメリットを知ろう!

漆喰のデメリット:手間と時間がかかる施工

漆喰は魅力的な壁材ですが、デメリットもあります。漆喰塗りの場合、養生をして下塗り、その後仕上げ塗りと手間がかかります。ビニールクロスのようにただ接着剤などで貼っておしまいというわけにはいきません。

工期も当然ビニールクロスと比較するとかかってしまいます。その分施工費も割高となります。

ただし、コストが高くなるというものの、ビニールクロスのようにそう何度も張り替えをする必要はありません。短期的に見るとコストは高いかもしれませんが、長期的な視点では、むしろビニールクロスと比較してコスパに優れた壁材といえるかもしれません。

漆喰のデメリット:ひび割れの起きる可能性

漆喰壁にはひび割れというデメリットもあります。施工下地の状態や施工環境の影響を受けてひび割れが発生することがあります。また、施工後に建物自体が揺れた場合にもひび割れが発生する可能性があります。

ひび割れのリスクを最小限に抑えるには、下地処理から仕上げ塗りまで、正しい施工手順をとることが必要です。もし施工後にひび割れが起こった場合は、壁に汚れがついてしまった時と同じように薄く上塗りをしてひび割れ処理することが可能です。

地震などのひび割れはビニールクロスと漆喰でも起きる問題です

外壁に漆喰を使用する場合は、天候の影響を受ける可能性があり、雨風にさらされる可能性がある外壁を漆喰壁にする場合も、施工環境と正しい施工が必要となります。

また、近年の漆喰を見てみると、撥水性のある成分を混ぜて作る手法もあります。この成分が含まれていると、水分を内部に吸い込みにくくなるため、その後乾燥してもひび割れが起こりにくいのが特長です。撥水性のあるものといっても天然由来の成分ですから、安全性は高いです。

漆喰のメリット・デメリットのまとめ

漆喰壁のメリットは調湿性・不燃性をはじめとする自然素材ならではの機能性と、経年劣化が少なくメンテナンスも簡単であるところにあります。一方でひび割れの起きるリスクや工期とコストが、多少かかりやすいというデメリットもあります。その点、漆喰うま〜くヌレールは、「塗りやすさやと堅牢性」をご提供できるようDIY用に開発された漆喰です。漆喰壁を手軽に塗りたい、さらにコストを抑えたい方にお勧めできる人気のDIY漆喰です。

末長く快適に暮らすために、自然素材、メンテナンスコスト等からご希望にあった壁材を選びましょう。