みんなの漆喰 〜施工例のご紹介〜
アーティストMOMOCOさん「人とアートをつなぐ漆喰」
人とアートをつなぐ画材は、自然由来のものを使いたい。
「色をこよなく愛する画家」として注目を集め、磨き上げられた色彩感覚と枠にとらわれない作風で、壁画からパッケージデザイン、ライブペイントなど幅広く活躍する、アーティストMOMOCOさん。漆喰との出会いは栃木県小山市の町おこし協力隊から、空き家をリノベーションしたギャラリー「エアクラフトキャリア」での個展依頼を受けたことから始まります。
「私は画材にはオーガニックなもの、自然由来のものを使うことにこだわっています。一般的な絵の具には有害物質が含まれていることが少なくなくて、画材に不安や心配を抱えながら描きたくないのです。私の作風ですとライブペイントであれば近くにお客様がいらっしゃいますし、私自身が不安を感じてしまっては、見る方にも伝わってしまうと思うんですよね。
そんな時に個展のお話を頂きまして、ご担当者の方と個展の内容について話していくなかで「漆喰も面白いのでは?」と、漆喰うま〜くヌレールを紹介していただきました」(MOMOCOさん)
提案を受けてから、漆喰について調べてみたというMOMOCOさん。漆喰の原料である石灰石のルーツが珊瑚礁であるという点や、漆喰壁が「呼吸する壁」と呼ばれていることなどを知りました。
「色もすごく素敵ですよね。自然な色だからかスッと入ってくるような。ギラギラしていなくてとても癒される感じがしますよね。こういうところも含めて、とてもいいなと思いましたので画材として使用することに決めました」(MOMOCOさん)
アートとストーリーの遠近感を楽しむ漆喰アート
漆喰で絵を描いたのはこの時が初めて。最初はどのぐらいで漆喰が乾くのかも、乾くと色が変化することすら知らなかったというMOMOCOさんは、手探りでその可能性を探し始めます。
「最初はキャンパスに絵を描くように筆で描いてみたのですが、絵の具のように平らになってくれなくて。あるとき、これはこれで砂浜のような表現ができそうだなと気づきました。漆喰だから厚塗りができ、立体感が作れることがわかってきたので、今まで描いてきた油絵の経験を活かし、漆喰で立体的な波の表現に辿り着きました」(MOMOCOさん)
MOMOCOさんはさらに、鉄道模型などに用いられる人形を組み合わせることで、遠くから見れば一枚のポップアート。近づけばストーリーが広がる、独自のアート作品を作り上げました。
「個展に来られたお客様は、同じ作品でも角度によって見え方が違うんですねと感動されていました。作品の評判はとてもよく、自分でもびっくりしたほどです。今では私自身もすっかり漆喰のファンで、創作意欲も新しいアイディアも次々と湧いてきます」(MOMOCOさん)
アーティスト情報
MOMOCO
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