みんなの漆喰 〜施工例のご紹介〜

現代に現れた江戸の家「江戸風キッチンスタジオ うきよの台所−Ukiyo’s Kitchen−」

カテゴリー: 店舗・施設

江戸料理のプロがこだわった「江戸の台所」

江戸料理文化研究所代表にして、時代小説家である車 浮代さんがプロデュースした「江戸風キッチンスタジオ うきよの台所ーUkiyo’s Kitchenー」。先輩作家である柘いつかさんのお父様が40年以上住んでいたというマンションの一室を譲り受け、江戸の台所を再現したスタジオへとリノベーションされました。

「私は江戸文化の研究をしているので、土蔵やお城などの壁に塗られている漆喰に憧れがありました。最初は漆喰風テクスチャの壁紙を探していたのですが、ふと“素人でも塗れる漆喰があったはず”と思い出し、漆喰うま〜くヌレールに辿り着きました。本物の漆喰が使えるのなら、その方がいい!と、すぐにご連絡をしたという流れです」

東京上野にあるうま〜くヌレールLABOで漆喰についてや、製品の色のバリエーション、塗り方を学ばれた車さん。施工はお仕事仲間など7名ほど。メインとなる台所部分はプロに施工を依頼されましたが、それ以外は楽しみながらDIYをされたそうです。

こちらのスタジオは車さんご自身の撮影が行われるほか、レンタルスタジオとして一般の方も使用が可能。料理の撮影、お茶会や教室としての利用はもちろん、コスプレ撮影にもおすすめです。

施工ポイント

白をベースにペイントでエイジング

なんと言っても圧巻なのはメインの台所。実は画像には写っていない左側には現代のキッチンがあり、料理はガス火で行い、撮影はこちらで……という使いやすさを兼ねています。江戸時代の空気感を出すため、白色の漆喰を塗った後にペイントで煤けた感じを出しています。※施工はプロによるもの。

パターン塗りも楽しんだ施工

玄関からトイレ、3つの和室全てをリノベーションした車さん。部屋ごとに色を変えるだけではなく、絵を描いたりパターン塗りを楽しんだりと、DIYを満喫されたそうです。画像は、トイレの壁に描いた青海波の模様。パウダーグレイの漆喰にボンドヘラで描いています。

京都祇園の茶屋をイメージしたベンガラの壁

こちらは打ち合わせスペースとして使用できる和室の壁。「私は大阪出身で、時々京都に遊びに行っていました。八坂神社の近くにある祇園の一力茶屋を通るたび、紅色の壁に焦茶色の柱がかっこいいと思っていましたので、商品の中にベンガラ色を見つけた時は、絶対これ!と真っ先に選ばせていただきました」(車さん)

お客様の声

「今回一緒に作業をされた方のほとんどはDIY初心者で、“不器用なんですけど” と尻込みする方もいましたが ”どんなに下手でも乾いたら格好良く見えるから大丈夫!” と励ましていました。実際、出来上がってみれば塗りムラも味に見えて、それなりに立派になるのがいいところですね。自分で塗るからすごく愛着も湧きますし、とても満足しています」

車 浮代さん

施工データ

施工場所:玄関、和室、トイレ、キッチン
使用色:ベンガラ、白、パウダーグレイ、クリーム色、黄土色、若草色
施工人数:7人(一部プロ左官による施工)

スタジオ詳細

江戸風キッチンスタジオ うきよの台所 -Ukiyo’s Kitchen-
埼玉県さいたま市桜区道場2-9-1-3
詳細は公式HPをご覧ください
https://www.ukiyoskitchen.com/