塗り方を学ぶ
合板に塗る
合板や、合板に木目などの化粧を施した化粧合板にも、漆喰うま〜くヌレールを塗ることができます。合板を使用した壁は繋ぎ目の凹凸があるので、リフォームに躊躇する方も多いかもしれませんが、漆喰うま〜くヌレールなら、下準備の道具も揃っているので安心してDIYに取り組めますよ。こちらでは、合板や化粧合板に塗る方法を詳しくご紹介します。
もくじ
合板(ベニヤ板)・化粧合板に塗る手順
1. 養生
床や壁周りを養生しましょう。養生については、下記記事をご覧ください。
2. 継ぎ目処理
継ぎ目にうま〜くヌレールテープを貼る
合板の継ぎ目からひび割れしないように、すべての合板の繋ぎ目に、継ぎ目補強専用の「うま〜くヌレールテープ」を貼ります。
継ぎ目とビス頭に「下塗り用」を塗る
テープの上から「漆喰うま〜くヌレール 下塗り用」を、テープが隠れる幅で、できるだけ薄く塗ります。合板に打ち込まれているビス頭も、「下塗り用」を塗って埋めてください。継ぎ目処理が全て終わったら、そのまま1日置いて、継ぎ目部分に塗った漆喰を自然に乾燥させましょう。
3. 下塗り
継ぎ目処理の翌日以降に、「漆喰うま〜くヌレール 下塗り用」を全面に塗ります。下塗りのポイントは、薄くムラなく塗ることです。下地が透けて見える程度に薄く、壁を擦るように塗ってください。この時、塗り残しがないように気をつけましょう。
下塗りの時のコテの角度の目安は、30〜45度です。コテを斜めにして角度をつけて塗ると薄く塗ることができます。
下塗りを壁全面に塗ったら、そのまま1日置いて塗った漆喰を自然に乾燥させます。合板に「下塗り用」を塗ると、右写真のような赤茶色のアクが出てくることがありますが、「仕上げ用」を塗るとアクは消えるので心配ありません。
4. 仕上げ用 1回目塗り
下塗りを全面に塗った翌日以降に、「漆喰うま〜くヌレール 仕上げ用」を塗ります。1回目塗りも下塗りと同様、擦るように薄く壁全面に塗ります。1回目塗りが終わったら、壁が半乾きの状態になるまで1〜2時間ほどそのまま時間を置きます。
5. 仕上げ用 2回目塗り+ 模様付け
1〜2時間経過し、漆喰が手につかない程度の半乾き状態になったら、「仕上げ用」で2回目塗りを行います。2回目塗りは、下が透けないようにしっかりと、ムラなく塗ります。2回目塗りの時のコテの角度の目安は、20〜30度です。
模様付けのタイミング
手が届く範囲を2回目塗りしたら、コテで軽く表面を均して、同じ範囲の模様付けを行いましょう。
広い範囲を塗る場合は、一度に2回目塗りをせず、手が届く範囲で2回目塗りと模様付けを交互に行いましょう。広い範囲を一度に塗ってしまうと、模様をつける時に最初に塗った部分が乾燥し始めて、模様が付けづらくなります。
仕上げ用を2回に分けて塗る理由
1回の塗りで仕上げようとすると、一気に厚く塗り過ぎてしまい、仕上がりに不具合が生じたり、予定より多く材料を使ってしまう傾向があります。手順通り、2回塗りすることによって、薄く塗ることができ、結果的に仕上がりも良く、材料の節約にもなります。
6. 24時間乾燥
2回目塗りと模様付けがすべて終わったら、すぐに養生を剥がします。漆喰が乾燥してから養生を剥がそうとすると、綺麗に剥がせず、せっかく塗った漆喰壁の端がテープと一緒に剥がれてしまうこともあるので、塗った後は漆喰が乾燥する前に養生を剥がしましょう。また「養生剥がしは上から」が基本です。床の養生は一番最後に剥がしましょう。
養生を剥がしたら、壁を完全に乾燥させます。乾燥させる時はドアを閉め切らず、通気をしてください。サーキュレーターなどを使用してもOKですが、使用する際は、風が壁に直接当たらないように注意しましょう。(ひび割れの原因になります。)
24時間乾燥させたら、漆喰壁の完成です!
自作の家具や小屋作りにも!
ベニヤ板や合板は家具などのDIYに便利な建材です。実際にペットハウスや部屋の間仕切りを合板で自作し、漆喰うま〜くヌレールで仕上げる方もいらっしゃいます。DIYのアイデアがどんどん広がるのではないでしょうか。また、木目の壁を漆喰で塗り替えると、印象がガラリと変わりますので、リフォームにもおすすめですよ!ぜひ挑戦してみてください。